文化庁 多文化共生事業 犬てつ出前講座
2018年 12月 19日
12月16日(日)犬てつ出前「哲学対話」開催しました♪
テーマ「幸せってなに!?」
進行役:ミナタニ アキ
参加者:約10人
犬山を中心に活躍されているNPOシェイクハンズさんと、
小牧市の大城児童センターとの共催による、
文化庁の「生活者としての外国人」のための事業の一環で、
哲学対話を行ってきました~
いつもは進行役は安本さんにお任せしてばかりおりますが、
今回はご指名いただき、ミナタニが進行役を務めました。
参加者は中国、ロシア、ブラジル出身の方々や日本の支援者や親子たち。
最初に大城児童センター館長さんが、段ボール猫ちゃん作りWSをされて、
一段落したところで大人が輪になって哲学対話のはじまりです。
みなさん哲学対話初参加。
コミュニティボールを作りながら、自己紹介がてら、
「自分が一番好きな場所やほっとする時間」を一人づつ話してもらいました。
―お日様の匂いのする布団の上で空を見上げながらお昼寝する時間
―夜に子どもが寝静まってから一人でテレビを見たりする時間
―自然のなかで一人でいる時間
―美味しいものを食べているとき
などなどの話がでたあと、今日のテーマ「幸せって何?」に移ります。
―一人で楽しめる時間も幸せだけど、自分は一人っ子だったので、ケンカができる相手がいることが幸せに感じる
―別れ目に会えないかもしれないと思っているので、祖国の家族に会えるときが幸せ
―家族や人が喜んでくれることが幸せ
先の質問では一人でいる時間の楽しさが出てきましたが、
「幸せ」のテーマとなると、「誰かと一緒」ということがとても重要な要素となっているようでした。
そうしたなか、
「人の手助けをすることが、その人のためになるわけではない」と学校で先生に諭されたというエピソードを、せき止められた思いが溢れるようにして子どもが泣きながら話してくれました。
それに対して別の大人の参加者から、自分が先生だったら、まずは想いを受け止めてから別の声掛けをしたとか、別の視点を話してくれたり。子どもと大人でするてつがく対話の良さはこんなところにもあるなと感じました。
とても温かな会だったという感想もいただいたりで、ほっと肩の荷もおりました。
自分も本当に楽しめるというか、気負いすぎず、「ゆっくり」と「問いや答えについての共通の理解を深めることの大事さ」を大切にしながら、進行役を務めさせていただきました。
行きの車のなかで、助手を頼んだ娘とリハーサルをするなか、
娘から哲学対話とは何かを教わりもしました。
気持ちを語り合うだけではなく、問いを立て、問いについて考えないと哲学対話とは言えないそうです。
だから、絶対に「問い」をたてる時間は必要だと、
裏紙に要点と時間配分のメモを書いてくれました。
「問い」があり、「問われる」からこそ、
言葉が紡ぎだされるということがあるのだなと思います。
そして、自分からは決して話さなかったような言葉が漏れ出す。
呼びかけられることによって主体が生まれる、と言われることもありますが、
哲学対話もそうした「問われる」ことによって言葉が生まれるというような、
そんな出来事なのかとも思います。
まだまだわからないことはたくさんありますが、
実践を通して見えてくることはたくさんある。
これからも精進していきたいと思います。
こうした機会を与えてくださったみなみなさまに感謝です!
by inutetsu
| 2018-12-19 21:09
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