5月10日(土)こどもと大人のてつがくじかん@犬山市立図書館
開催しました。
小学生さんから大人まで。
はじめての方も数名いらっしゃって、
なんと市長の原さんもはじめて参加くださって、
総勢14人となりました。
今回のテーマは中1さんからリクエストいただいた、
「嬉しいときって本当に嬉しいの?」です。
聞いた途端にこれはなんだかすごい問いだなあと、
ぜひこれでやりたいなと思いました。
嬉しいのに、本当に嬉しいの?を問うってどういうこと?
出来事が起こっているときは嬉しいけど、
嬉しい と感じるときには、すでに嬉しくないってこと?
これって感情と、それを名付ける行為の差についての問いのこと?
と自分のなかからハテナがいっぱいでてきます。
まずはそのモヤモヤをみなさんに投げてみました。
そうすると、こんなエピソードを話してくれた方がいました。
美味しいという噂のトンカツ屋さんに行く計画を立てた。
すごく混んでいて1時間半並んだけど、美味しくて嬉しかった。
食べてるときも嬉しかったし、食べ終わった後も嬉しかったし、
行く前もそこで食べれると思うと嬉しかった。
だから、嬉しいというのは、出来事が起こっているときや、終わった後だけじゃなくて、出来事の前からも感じている。
それを聞いて、「嬉しい」には「行動」と「状態」の二つがあるんじゃないかと分析してくれた人がいます。
何かの「行動」をしているときの嬉しさと、
期待するという「状態」がうむ嬉しさがあるんじゃないか。
さらに、
嬉しいというのは、気分を盛り上げたりして、自分で操作できるものじゃないか。
嬉しいは味わい尽くそうとする「するめいか」みたいなもんだという意見もでてきます。
そんな話をしているなかで、
みんなが出してくれるエピソードのなかで、
「嬉しい」と「楽しい」が混在していることに気がつきました。
次に「嬉しい」と「楽しい」の違いについて考えます。
「嬉しい」は手に入れる(getする)ものだけど、「楽しい」は自発的に起こるもの?
「嬉しい」はどちらかといえば状態の方で、「楽しい」はどちらかといえば行動の方?
たとえば、
音楽をするのは楽しい。
音楽をするのを嬉しい、とはあまり言わない。
でも、楽器がうまく弾けると嬉しい、楽しい。
嬉しいと楽しいはセットになることもある。
そういえば、「楽」の語源は音楽から来ていたはず。
嬉しいの字は女が喜ぶ!?
母が若く見られて嬉しがっていたことがある。
でも、そのベースには、年齢を受け入れられない悲しさがあるのかも?
期待が嬉しさを生むこともあるけれど、悲しさが嬉しさを生むこともある。
「嬉しいときって、本当に嬉しいの?」という問いのなかには、嬉しいのなかに含まれている悲しさもあるのかも?
といった話も出てきたところで、
時間がきて終了です。
「嬉しい」「楽しい」は身近な言葉で、
これまで当たり前のように使っていたけれど、
こんなに掘り下げて考えたことはまったくなくて、
私自身、たくさんの発見がある対話となりました。
本当に身近な言葉なので、
一人一人がたくさんの具体的なエピソードをもっていて、
みんなで一緒に吟味できたような気がします。
最後の感想のなかで、
嬉しかったことや楽しかったことは日常普通に話しているけれど、
その背景にあるその人の考え方や物の見方まで話す機会はほとんどないから、
そういうことが話せるこの場はとても貴重だという言葉をいただきました。
帰りにみなさん「楽しかったー」と言いながら、
あれ?これって「嬉しかったー」じゃないよなとか
つぶやかれておりました。
私としては、
いつになく素直に「楽しい」対話となり、
「嬉しい」気持ちがしました。
それは何かを得たという手応えがあったからかな??
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
次回のてつがくじかんは7月12日(土)です。
みなさまのご参加お待ちしております。
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by inutetsu
| 2025-05-11 10:41
| こどもと大人のてつがく対話


